2015年11月1日(日)、asobi基地@さきちゃんちを開催しました。こどもみらい探求社共同代表でこどもみらいプロデューサーの小笠原舞さんと保育士さんが来て、10組計25人が参加しました。
まずは4つのルールを確認。①オトナもコドモも平等②ダメなど否定する言葉は言わない③コドモと同じ目線で見る④それぞれの価値観を尊重しよう。この基本が大切です。
自己紹介のあと、それぞれが子どもを自由に遊ばせて遊びを観察しましたが、多くの人がどう遊ばせていいのか、戸惑っていました。会場にあるのは、紙皿と紙コップ、シール、セロファン、洗濯バサミに段ボールだけ。「2、3カ月児でも遊べますか?」と聞いてきた家族は居心地が悪そうです。小笠原さんがフォローして初めて、セロファンのくしゃくしゃ音などを赤ちゃんが楽しむ様子を「発見」していました。
少し大きい子たちはセロファンを目に当てて見てみたり、重ねて色の変化を楽しんでみたり。シール遊びに夢中になる子、段ボールに入る子、紙コップを口に入れる子、それぞれが活発に遊びました。親はその様子を「観察シート」に記入。「子どもの気持ちになってみよう」がポイントで、そうすると大人目線とは違う豊かな遊びが見えてきました。
そのあと、親たちが輪になってそれぞれの気づきを発表。始めたころより雰囲気も和やかで、子どもたちも落ち着いて、じっくり遊んでいました。「いないいないばあとかハイテンションでやらなくても赤ちゃんは自分でも遊べるんですね」という感想を述べた方もいました。月齢ごと大まかに分かれて保育士が1人ずつ入り、悩み事などの相談も受けました。最後に保育士が本を読んで鎮めて終了しました。参加者の満足度は高そうでした。
大人はおもちゃを見ると「こう遊ぶべき」と考えて「押しつけ」をしてしまいます。子どもはそんなことは関係なく遊ぶし、遊べました。「そうじゃないの。こう遊ぶの」が子どもの好奇心や発見する喜びを阻害しているかもしれません。「こう遊ぶもの」という先入観を大人がいかに捨てられるか。そういう意味でおもちゃは置かなくてもいいものであり、紙コップと紙皿とセロファンで十分遊べることが証明されていたと思います。