2016年11月12日(土)午前中は保育園トクトクト~クでした。昨年、認可保育園に入るための活動「保活」を経験し、「文京べびなび」で保育園や子育て情報を発信している加藤ゆりさんが、文京区の保活について話し、そのあと文京区内の区立、私立保育園6園の保護者6人が、優先順位の決め手、今通っている園の良いところ、改善してほしい点、認可外を検討したかなどについて、経験をパネル形式で語りました。妊婦さんや、来春の入園申し込みを検討中の方たちが14組来て、熱心に聴き入り、メモを取っていました。
文京区ではすでに来春の認可保育園の入園申し込みが始まっています。入りたい保育園を第5希望まで書いて提出し、定員以上の希望があった園については、保護者の就労状況などの指数化に基づき、数値の高い順に入れるしくみです。選考の際の指数は、きょうだいがいる場合や6カ月以上待機している場合は加点されるため、現在すでに認可外保育園に預けてポイントを稼いでいる方もいらっしゃいます。育休を延長するなどで、近年は1歳児が入りにくくなっているとのことです。
区立と私立の違いについては、両方に通わせた経験がある方もおり、「区立はベテランが多く時には厳しいことも言われるが、私立は若い保育士が多く、おかえりなさいませ、みたいな声かけでサービス業っぽい」「ベテランの方は愛情のこもった保育をしてくれる」「区立の方が園庭がある」「区立はいい意味でも悪い意味でも区の施策がすぐ反映される」「私立で園庭がなくても毎日遠くまでお散歩に行っている」などの意見が出ました。また、新設園は私立ばかりですが、「先生方は一生懸命やってくださるが、初期のころは保育士や園長が変わるなど、安定感がない」との声もありました。みなさんおおむね、通っている園については満足しているようでした。
現在認可保育園を利用している方でも、最初は勤務先近くの保育園や、認可外保育園に預けた経験がある方がいました。区内には、これまで待機児童の受け皿となっていた認証保育園(認可外ですが東京都の補助が出ています)が減っているため、認可保育園に入れなかった方は区外の認証保育園を探す例が多いようです。認可外保育園も複数ありますが、保育料は認証園に比べると高めです。認可保育園の入園選考の第一次の結果は来年2月にわかるため、入れなかった場合に郵送されてくる「不承諾通知」を受け取ったときのショックなどリアルな話も出ていました。終了後も個人的に質問をしている方もおり、真剣さがひしひしと伝わってくる会でした。