11月8日、ぼうだあきこさんの赤ちゃん食堂が開かれ、親子と地域の方など約30人でにぎわいました。ぼうださんはNPO法人孫育て・ニッポン理事長であり、くう、ねる、遊ぶ、ととのえる「大切にしたいこと。」主宰を名乗っています。「朝、火を使って朝食を。手抜きでいい。私は野菜のみそ汁をたっぷり作ります。夕飯は肉か魚を焼くだけでいい」「22時から2時の間、寝てますか? 夜更かしの子は1週間、朝5時に起こせば夜寝ます」といった具体的アドバイスがありました。
親以外で、子どもをほめてくれる人を見つけようという呼びかけも。じいじ、ばあばだけでなく、いとこも親族も、ママ友の夫もそのパパ友も、範囲を広げて。特に赤ちゃん時代は、車や自転車でなく、まちを歩いて、地域の人から声をかけてもらうこと。「子どもの応援団が増えると、自己肯定感と自己有用感が育ち、災害時にもその力が役立つんです」。他者がいないと、自己有用感は育たない、親ができるのは、そのつながりをつくることだといい、ぼうださんは他者と接する時間をつくる「た育て」のすすめを唱えていました。
さらし一本でおんぶする方法も、みんなで代わる代わる試しました。おんぶは災害時に役立ちます。また、3人グループをつくり、それぞれが好きなこと、やりたいこと、得意なことを紙に書き、3人でできそうなプロジェクトを発表する場も持ちました。
一気に打ち解けてから、いよいよおにぎり。会場のさきちゃんちでは、「どこでもキッチン」が組み立てられ、有機南高梅を天日干しした手作り梅干しやこんぶ、チーズなどを具に、みんなで新米を握りました。そしてあったかい野菜のみそ汁。カツオだしと昆布だしの味見もして比較もしました。みんなで握って、みんなで食べたら、和やかに会話が弾みました。「いろいろお話が聞けてよかった」「楽しいひとときだった」「美味しかった」「子どもと一緒にお昼ご飯が食べられてよかった」といった感想が寄せられました。